はりときゅう

落語に学ぶ人間性

日本人なら落語は知っていると思いますが、実際に落語の内容を知っている若い方は少ないのではないでしょうか。

落語の話の内容は、日常生活の中の出来事や、昔話、滑稽な話、ちょっとした事件など、バラエティに富んでいます。特に江戸時代や明治時代の庶民の暮らしを題材にした話が多く、日本の伝統文化についても知ることができます。

基本的にはユーモアに富んだ、笑える話が多いイメージですが、人情話や考えさせられるような作品もあります。

落語について書くとここだけでは紙面が足りないので、今回は登場人物達の人間臭さにフォーカスを当てます。
 
落語に出てくるのは、優秀な人というよりはどこか抜けてる所があったり、ダメなところがある人々です。

華麗に事件を解決したり、まじめにコツコツ努力して何かを達成するというよりは、できるだけ楽をして生活しようとして失敗したり、 意地を張って無茶をするような、そんな人たちの物語です。

当たり前な事ですが、人間だれしも失敗しますし、欠点は数えればきりがないものです。

どんなに優れた人物でも、見方を変えればダメな部分はありますし、上手くいかない事もいくらでも経験しています。

落語を聞いていると、失敗したり上手くいかない時に勇気がもらえます。このくらいの失敗なら、今は辛くても暫くしたら笑い話として 笑い飛ばせるようになっているだろうと思えるようになります。

考え方ひとつで、感じ方も変わるものです。
少しでも興味が湧いた方は是非落語を一席聞いていただけると。

おあとがよろしいようで。

関連記事