はりときゅう

古典に学ぶ「遠道刺者,病在上,取之下,刺府俞也」「巨刺者,左取右,右取左」『霊枢』官鍼篇

「遠道刺者,病在上,取之下,刺府俞也」
「巨刺者,左取右,右取左」
『霊枢』官鍼篇

これは鍼灸の治療法の一文です。内容は実はそこまで重要なものでなく、この考え方がとても面白いので紹介します。

簡単に言えば、治療するにあたり、上に病気が あれば下を治療し、左に病気があれば右を治療するという内容です。

過去の鍼灸師の治療経験では、捻挫を反対の足に治療して痛みを取った話などもあります。

突飛な考えではありますが、辛い症状を何とかしたいと試行錯誤して、上下や左右のポイントに治療をする所までたどり着いた古代の鍼灸師は本当に凄いと思います。

温故知新ではないですが、古典であっても学ぶことは多く、ただの古臭いものとしてしまうのは非常にもったいない事だと、この文章を読んで思いました。

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